ちょっと真面目な包茎のお話。仮性包茎はナチュラル!?

中性的ダビデ

中性的なダビデ像をモチーフにした習作です。

上の作品は、中性的なダヴィデ像を元に僕をモ
デルに描いた作品です。
股間は、ぼかしているのですが、小振りな色白
な包茎の男性器が見えるかと思います。
実際、僕の男性器は、平常時約6.5㎝で完全
に包皮に包まれた先端がクシュクシュと尖った
包茎です。

ギリシャ彫刻や、それを参考にルネサンス期に
制作された彫刻や絵画の男性像を見ると気にな
る点があります。

幼い感じ、中性的な感じだけじゃなく逞しい感
じの彫刻いずれも股間の大事な部分が小さく、
しかも完全に包皮に包まれています。

今回は、芸術の世界でなぜ包茎が多いかを含め
て、意外と知られていない包茎のお話を真面目
にしてみたいと思います。

 

*エッチな話題と思えますけど、学術的な真面
目なお話しです。でも不快に思える人はご遠慮
ください。

 

包茎は、品が良く知性的だった

ギリシャ彫刻

現代の日本では、恥ずかしいものとされている
包茎ですが、古代ギリシャでは逆に品が良いも
のとされていました。また、小さいほど知性的
で美しいとされていたそうです。
僕もこの時代なら珍重されたのかな。

剥きだしの大きなモノは、下品で野蛮だとされ
ていて、包まれた包皮の先端を細い革の紐で縛
るなんて風習もあったそうです。

ただ、面白いのは、アレが巨大な石像も作られ
五穀豊穣、子宝の神としてこちらも祭られてい
ること。現代人と違って、多様性を感じます。

短小包茎が良いとする風習は、ローマにも受け
継がれています。

こうしてギリシャ、ローマと男性の彫刻は、決
まって小さく包まれたモノとなり、やがてルネ
サンス期には、それらを踏襲していくので、必
然的に男性のアレは小さく表現されます。

確かに剥けているアレでは、芸術的にもエロ過
ぎてアートには不向きなのかもしれません。

 

割礼は野蛮な風習とされ禁止されたことも

包茎と真逆に、乳幼児の段階で陰茎の包皮の先
端を切り取ってしまうのが「割礼」
い、痛そう・・・

有名なのはユダヤ教、イスラム教、アフリカや
オーストラリアの一部、アメリカなど。
アメリカでは、人権侵害や安全性の問題から最
近は行わないケースも多くなり、割礼した人が
逆に仮性包茎に戻すというのもあるそうです。

意外なのはヨーロッパ。ここでは割礼は殆ど行
いませんので、仮性包茎の率がかなり高いそう
です。

この風習は、ユダヤ教が有名で、割礼が神との
契約になるそうです(なんでやねん)

ちょっと時代を遡ります。

ローマ帝国のハドリアヌス帝は、割礼を野蛮な
風習として禁止令を出します。

この禁止令に怒ったユダヤ人が反乱を起こし第
二次ユダヤ戦争となり敗北してエルサレム神殿
は完全に破壊され、属州ユダヤの地名は、パレ
スティナに変えられ現在に至っています。

割礼を守る為に国を滅ぼしてしまったユダヤ人

というくらい割礼に拘るユダヤ人なので、本来
ダビデ像は、包茎じゃないはずなんですよね。
旧約聖書は、ユダヤ人が主人公ですから、宗教
画でもし男性の裸を描くなら、本当は、立派に
剥けたアレなんですよね。

聖書を読むと割礼についての記述がけっこう出
てきます。イエスキリストの割礼の話しもちゃ
んと載っています。

さて、ユダヤ教がベースで進化したキリスト教
ですが、布教を広めるにあたり、割礼の有無が
大問題になったそうです。
ローマやヨーロッパには割礼の風習は在りませ
んでしたので、布教を広める為に会議を開いて
割礼を必要としないことにしました。

しかし、反乱をおこしたり大げさな会議を開い
たりと、なぜそこまで割礼に拘るのかは、謎の
ままです。

 

芸術なら包茎の方が描きやすいらしい

男性がヌードモデルをすると、当然ですが嫌で
もアレが露出してしまいます。

大きい剥けてる、小さい被っている、手に取る
ように目撃されてしまいます。

僕の場合、後者のほうなので初めて脱ぐときは
正直嫌でしたね。別に男性らしさを誇張したい
訳じゃないけど一応、男なので、そこを過少評
価されちゃうのは微妙なものです。

でも、脱ぐと決めた以上は、自然のままでいい
やと、小さく色白ですっぽり包まれた状態のま
まポーズをとりました。
手で剥こうと思えば出来なくはないけど、緊張
して元に戻るのも恰好悪いですしね。

それが、意外や意外。
綺麗だっていうじゃないですか。

剥きだしの状態に比べて上品で描きやすい。
ギリシャ彫刻ぽくて芸術性を感じる。
可愛らしいし遠慮なく見られる。
なんのこっちゃ?

少なくとも否定的な意見はありません。
男としては微妙ですが可愛いというのが総合的
な評価のようです。

芸術の世界では、描きやすさや見た目の点では
包茎はさほど問題ではない様です。むしろ好ま
れる?みたいです。

 

仮性包茎の概念は近年のこと

banana

日本人男性の7割は仮性包茎だといいます。
下の1、2が仮性包茎です。

1.常時包皮で覆われている  43%
2.覆われているが一部露出  30%
3.常時露出している     22%
4.包茎手術を受けた      4%

3にしても、元々は1や2なので、基本的に始
め皆仮性包茎だと思います。

こうしてみると完全に剥けている人は少数派と
いうのが解ります。僕は、この数値にホッとし
た気もします。

そして、日本人男性の多くは、自分のアレにつ
いて悩みを持っているといいます。

悩みの一つは女性に嫌われないかという事。
しかし、実際は仮性包茎の場合、勃起する際に
は剥ける人が大半なので、実用上はさほど支障
が無いので問題はありません。

しかし、多くの男性は仮性包茎であることに強
いコンプレックスを持っています。

この仮性包茎という概念は1930年頃から使
われ始め、1970年ころに美容整形の技術的
進歩に伴い一般的になってきました。

包茎を恥じる文化については、明治時代の徴兵
検査の際に、包皮を手で剥く兵士が多かったと
いう記録から、かなり昔からあったことが伺え
ます。

このコンプレックスを巧みに利用したのが美容
整形とマスコミでした。

これがコンプレックス商法というものです。

 

包茎はビックマーケット

お札

某有名美容外科の先生は、包茎について、もし
日本人男性の大半が包茎手術をしたら大儲けで
きると言っていたそうです。

では試算してみましょう。

仮に手術が15万円として、20歳~59歳の
男性の人口のうち73%(仮性包茎)の人が全
員手術したとしたら

2288万人×15万円=3兆4320億円

男性人口の全てだと約10兆円・・・

う~んすごい。

日本人が全員ユダヤ教だったらめちゃ大きな
ビジネスになりますね。

あ、なんだか金の匂いがしてきました。

これに飛びついたのが美容整形業界だけでなく
マスコミです。広告料取れますもので。

1970年以降、日本人の持つ潜在的な包茎へ
の恥の文化に、フィクションで女性目線が盛り
込まれていきます。

包茎は不衛生だとか、女性に性病をもたらすな
どとネガティブキャンペーンが貼られます。

こうしたことが男女ともに刷り込まれて包茎へ
のマイナスイメージが植えつけられました。
また女性の男性器への無知から捏造された仮性
包茎のイメージが独り歩きしていきます。

因みに最近は昔に比べて広告がやや下火になり
ましたけどなぜだか解りますか?
それは男性の美容整形、脱毛が流行ってきたこ
とで包茎手術に拘る必要が無くなってきたから
です。

 

外国には仮性包茎という概念は無い

包茎の外国語はPhimosisです。
これは、日本語では真正包茎といって、出来れ
ば手術したほうがよい自分で剥けないペニスに
なります。仮性包茎という言葉は、実は日本独
特のものなんです。

ちょっとややこしいのですが、日本人がよく言
仮性包茎は、海外ではナチュラルペニス(自
然なペニス)と表現します。
つまり手術が必要でないということです。

普段包皮に包まれていても剥くことが出来れば
なんの問題も無く、恥ずかしいという意識も無
いそうです。特にヨーロッパではそうらしく、
フランスのヌーディストビーチでは、仮性包茎
でも堂々と歩いているそうです。

さきほど割礼について触れましたが、先進国で
はアメリカ、カナダ、オーストラリアの3国だ
け。しかもアメリカでは、最近は減少傾向で割
礼をする比率は50%だそうです。
ユダヤ教ですら近年は割礼をしない人も居るら
しく、割礼反対運動が起きているそうです。

そういう情勢からすると、仮性包茎の人は世界
では増加傾向といえます。

日本人が剥けてないアレを恥じる源流は文献で
は明治までしか遡れませんでしたけど、現代の
それは1970年以降の美容整形とマスメディ
アが作り上げたものだと思われています。

広告や宣伝で包茎手術を勧めているものの殆ど
は医学的な根拠のないものであることは、世界
の動向を見つめれば一目瞭然です。

 

包皮は実は大切な器官だった

人間も自然界の産物ですから、身体の構造には
ちゃんと意味があります。

日本では不潔そうとか早漏みたいとネガティブ
に扱われる陰茎の包皮ですが、近年の研究で、
非常に繊細な神経細胞が多く含まれている事が
解り、それを割礼で切り取ってしまう弊害を指
摘しています。

不潔なイメージにしても、適切に清潔にしてい
れば、むしろ女性器より綺麗なものです。
毎日丁寧に剥いて洗いデオドラントロールオン
などを使えば匂いとは無縁です。

これ、美容整形やマスコミに刷り込まれて勘違
いしていますけど、その論法なら女性はもっと
不潔だと言ってもおかしくないですよね。
(実際、湿潤は女性の方が高い)

また、仮性包茎の場合、普段包まれている分、
感度が高く勃起力も強いといいます。これは、
AV男優さんの言葉ですが、仮性包茎は、常時
剥けている人の10倍は感度が高いそうです。

これも、医学的には露出している場合、粘膜が
角質化して鈍感になるというものです。
因みに、感度と早漏は、関係ないそうで、精神
的な原因らしいです。

また、女性にとっても包皮のあるなしでは、感
度が違うらしく、天然の潤滑剤の役割を果たし
ているそうです。

自然に備わっている物には、ちゃんと理由があ
るんですね。

ほら、包茎手術の広告に載っているワードは、
ほとんど捏造ですよね。

ちょっとエッチな感じになってきましたけど、
一つ一つ医学的に掘り下げると、いかに美容整
形の広告が、いかに紛い物か解りますよね。

 

まとめ

芸術の基本は自然を学ぶこと。ヌードデッサン
はその一旦です。
ルネサンスがもし割礼のある国で発生したら、
かのダビデ像もちょっと趣きが変わったかもし
れません。

僕自身、実はアレについてはコンプレックスだ
ったのですが、ヌードモデルをしてからは、あ
まり気にならなくなりました。それは、在りの
まま自然な姿は悪い物ではないという考えから
です。ナチュラルがベストなのです。

今回、色々と調べてわかったのですが、僕を含
め情報に翻弄されていたのは恐ろしい事です。
また、女性にとっては未知な部分なので、参考
になったのではと思います。

真実を知り、虚言に踊らされているのを知れば
もう少し自分の大事な部分に愛着が持てるので
はないでしょうか(男性の場合)

 

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