驚くべき一日一食ダイエットの経済効果
「食費」・・・人間が生きていくうえで欠かせ
ない費用の一つです。完全自給自足をめざす事
も可能だけど、普通は避けて通れない勘定科目
になります。
僕は、一日一食生活になってから既に2年近く
になりますけど、ダイエット効果もさることな
がら経済的な効果に驚いています。もちろん心
身ともに健康。むしろ健康増進です。
では、食事を減らすことで得られる経済効果を
マクロとミクロの視点で見ていきたいと思いま
す。
朝食を減らすだけで年11万円浮く
一日一食・・・やったことの無い人には、とて
もハードルが高く断食みたいにハードなイメー
ジを持つのではと思います。内容については、
別な記事で書いているので、そちらを参考にし
てみてください。
意外とお腹が空かない一日一食ダイエット
どんなものか試してみたい人には、まず朝食を
食べないという選択肢はいかがでしょうか。
なぜ朝食かというと、実は朝食を必ず食べない
といけないという明確な科学的な根拠が無いか
らです。
えっ、ウソと思うかもしれませんが、江戸時代
の朝食は、お昼に近いものでしたし、朝くわな
ければ仕事になんねえ。という訳でもなさそう
ですよね。
また、朝食は朝のエネルギー補給だともいいま
すが、昨今の飽食の時代、睡眠中にエネルギー
が枯渇するほど蓄えが無いことはありえないと
思います。
と、いう訳でまず減らすなら朝飯です。
朝食を食べている人の割合
朝しっかり食べる人は全体で73.9%
日本人は、意外と近代になって植えつけられた
朝食信仰が根付いている様です。
因みに下の表を見ると、面白い事に年齢が上が
るにつれ朝食を食べる割合が大きくなります。
20代は朝寝坊さんが多い?のか約4割は食べ
ずに外出している感じですね。
60代以上は、たぶん朝目覚めるのが早くてお
腹が空くのが原因かもしれません。
この表で、朝食べていない人が多い20代は、
学業や仕事で午前中スローペースになっている
でしょうか?なっていませんよね。
ほら、朝食が絶対に必要という事ではなさそう
ですよね。
朝食には、いくらかかっているの?
朝食にいくらかけてますか。
と言われて即答できる人は少ないと思います。
では、これから様々なパターンで平均値を算出
して分析してみたいと思います。
まずは洋食派。家食とします
●ヤマザキ超芳醇6枚切 2枚 56円
●明治北海道十勝ヨーグルト 1個 42円
●卵Lサイズ2個 44円
●プリマハムベーコン 2枚 28円
●レタス(適量) 6円
●ブロッコリー(適量) 20円
●ミニトマト 2個 40円
●コーヒードリップパック 17円
【洋食合計=253円】
次に和食派。家食です。
●ごはん中盛り2杯(あきたこまち)50円
●おかめ納豆 1個 33円
●冷凍焼き鮭(業務スーパー) 80円
●生タイプ味噌汁あさげ 31円
●浅漬けゆず白菜 (適量) 50円
●伊藤園緑茶ホームサイズ 9円
【和食合計=260円】
続いて外食派です(サンプル抽出)
●吉野家朝定食 550円
●朝マックセット ソーセージマフィン 450円
●駅そば(かき揚げ天玉そば) 460円
●セブンイレブン ハムと卵サンド カフェラテ 491円
●ドトール ジャーマンドッグ+ブレンド 440円
●ガスト トースト&ゆで卵セット 299円
【外食平均=448円】
*価格は消費税8%時点のもの
朝食全体の平均320円
この数値を参考に考えていきます。
たかが朝食されど朝食。その節約効果は?
先ほど算出したものをベースに、Bが朝食を抜
いた場合です。因みに一日一食にするとCとな
ります。ここでの夕食は、まあまあのオカズが
出る家食を想定しています。
B,Cの朝は飲み物分。Cの昼食は、ナッツ類
を5~6粒としました。
年間にすると、確かに11万の差。一食にする
となんと27万の差が出ます。
僕の場合だと、外食はほとんどせず夕食は、自
炊なので、この表以上に節約できている気がし
ます。
朝食抜きの時間的経済効果
朝は、1分でも寝ていたいもの。それでなくて
も慌ただしい朝の時間です。朝食の用意をして
食べるのも忙しないものがあります。
因みに、皆さんは自分の1分あたりのお金を計
算したことがあるでしょうか。
H30年の平均年収の中間値は448万円。
仮にこれをベースにすると、1分8円52銭。
(寝ている時間も含む)
朝食の準備と食べるのに10分として考えると
約85円となります。
1年だと31,025円
さて、これを高いとみるか安いとみるか。
お金に換算してみると、朝食を抜いて空いた時
間の有効活用に気づくのではないでしょうか。
日本人全体が1日1食にしたら、34兆円浮く
先ほど、個人単位でも朝食を抜くだけで年間ま
あまあな貯金が増えるのが見えましたね。
ここから先は、なぜ「朝食を食べよう!」とか
「朝食を食べた方が健康に良い」というのかに
ついて、ちょっと変わった別な角度から迫って
みたいと思います。
日本の人口は1億2623万人(19年6月)
これを軸に、朝食抜きの経済効果を日本全体で
見ていきたいと思います。
先ほど年齢別の朝食割合という表を元にして、
年齢階級別人口を使って、朝食を食べている人
が使っている朝飯代を算出してみました。
すると、なんと11兆412億円!(年)
もはや小さな国の国家予算を上回る数値。
日本って、ホント豊かな国なんですね。
食品業界全体の売り上げが76.2兆円ですか
ら、朝食は、その15%にあたります。
むむっ、こ、これは・・・もし日本人全体が急
にダイエットに目覚めて「とりあえず朝食抜き
や~」となった場合(あり得ないけど)確実に
食品メーカーや関連物流企業に少なからずダメ
ージが出ちゃう。
でも、逆に考えると、個人は浮いた予算を別な
ことに使ったり、貯蓄に回したりとメリットの
経済効果も確かにあります。
食品関連の企業にお勤めの方なら、この記事を
見たら驚くかもしれません。
しかし、年々個人の消費カロリーが減少してい
る事を考えると、なんらかのダイエットや、無
駄に食べない習慣が身に付いた人が増えている
のも事実です。
日本の食卓から、朝食が消える!?
まさか~でも、なくはないかもしれませんよ。
朝+昼を抜いた経済的効果は超絶
様々なダイエットを試して、スリムで美しい身
体を手に入れてしまうと、人間の欲は、それを
維持したい方向へ進みます。
特に食事制限でダイエットした人は、食べられ
る量が無理なく減ってくるので、無駄な食欲に
悩まされる心配はなくなります。
そこで、より健康的とか美容に効くとか食材を
吟味する様になります。そうしていると、それ
までどれだけ不健康な生活を送っていたのかと
ゾッとしてきます。
ダイエットに成功した人は、飽食に誘導されて
いる経済の呪縛から逃れるだけでなく、冷静に
見つめる思考を持つことができる。
ここから、もっと大きくマクロな視点で一日一
食になった世界を想像してみたいと思います。
先ほど朝食を抜くだけで年間11兆円という数
字が出てきました。
続いて、昼食の場合を考えます。
昼食は、外食822円、出前648円、コンビ
ニ479円、社食447円、弁当280円
その他413円から、平均515円とします。
やはり外食が多くなるので、朝食よりは高くな
りますね。
全員が外食ではないので、中間値を479円と
して×全人口×365日にすると・・・
昼食の経済効果=22兆694億円
想像はしていたけど朝食の倍です。
朝昼抜くと、合計34兆円!
食品業界の売上の45%が吹っ飛びます。
これは、ダイエット云々の話しじゃなくて、倒
産と失業者が続出しそうな勢いです。
逆経済効果ともいえそうです。
1日1食にしたら医療費が減る
食べる量が減ると、食べ物屋が困る。
生産者は、より品質の高いものを求められるの
で別に困らない。輸入品は、余ってゴミ。
無理やりアメリカあたりから買わされている食
材は、加工して東南アジアやアフリカに輸出す
るという手もあります。
さて、1日1食になってしまうと、食品に関係
するところに色々と影響がでそうですが、僕は
それ以上に医療関連が困ると思います。
まず、自分自身、とても健康的になって気づけ
ばアレルギーも激減して医療費が目に見えて減
り、特に病気らしいものもありません。
そういえば、予防注射もしてないのに風邪ひと
つ引きません(不思議です)
健康診断でも、かつての不健康な数値は見事に
健康優良児そのものです。
このことから、食事量が減り安全な食材を適正
に食べていれば、病院に行く人が減り、今問題
になっている増大する医療費を抑制することが
できるのではないでしょうか。
寿命が延びて社会保障費が増えるというデメリ
ットはあるかもしれませんが、医療費抑制分を
回せばトントンかな。
もっとも、医療、製薬、食品がグルになって、
あえて不健康に導いているとしたら・・・
食べ過ぎのあなた。早く開眼した方が身のため
ですよ。
タバコが減ってもなぜか売上が伸びたJT
世の中の人が、こぞって「食べ過ぎていた」食
事を見直して、1食とか2食、または、量を減
らし健康的な身体になると、食品関連企業は、
強烈なダメージを受けそうです。最近僕はお菓
子をほぼ食べないので、同様な人が増えれば、
お菓子メーカーも同様です。
ここでは「ダイエットをしたら」が前提になっ
ていますが、3700万人以上も居る65歳以
上のお年寄りは、いつかは減少に転じるので、
遅かれ早かれ人口減の影響も出ます。
減少して残った世代は、若い頃からなんらかの
ダイエットや食材への意識が高い世代なので、
先ほど上げた経済効果は、あながち非現実的な
ものでは無いかもしれません。
今回の記事では、なんとなく食品会社をディス
ル様な内容になりがちですが、健康志向を深読
みすれば、そうした会社には方向転換の良い機
会になると思っています。
太らせて儲けるのは、もうやめましょう。
まあ、好んで太りたい人も居るので?一定の需
要はあると思いますが、これだけダイエットや
健康志向の食材やサプリが多く検索されている
のを見ると、そろそろ潮時かと・・・
ところで、健康志向と言えばタバコです。
健康ブームで目の敵にされた会社は、さぞかし
売上を落としていると思いますよね。
異常なまでの禁煙ブームの中でタバコメーカー
のJTは、2008年から2016年の間で販売本数
が3割減少してしまったそうです。
ところが、売上は、1882億円から2602億円に
増加。なぜか禁煙ブームの中で増えている。営
業利益も増えているそうです。
これは、タバコ以外の商品展開や、人件費の圧
縮、減少するタバコ屋への共催費の負担減など
様々な企業努力があったそうです。
このことを参考にするなら、食品関連企業も、
企業努力が必要だということです。
健康志向なら、あえてジャンクフードは、値上
げし、量が減るなら少し高くても安全な食材を
適正価格で提供したり、フードロスを徹底的に
抑えるための流通や保存の仕組みを考えるなど
出来るのではないでしょうか。
しかも健康志向の人は、高くても買う。
なので、販売量が減っても単価が上がれば、逆
に売上が増える理屈も通る。
僕自身、1日1食で浮いたお金は、食材の安全
性に向けていますし、食べる量自体が少ないの
で多少高くても気になりません。
日本人は、特に「食」にはうるさい国民。
どんなに飽食な時代になっても、節度というも
のをわきまえている人種です。
欧米の様に餌感覚(失礼)でブクブクに太らせ
て儲けるのは、そろそろ卒業させたいものです
ね。
まとめ
人々が怪しい添加物てんこ盛りの経済優先の食
品から無添加オーガニックに趣向し始めている
のと同じで、食べ過ぎに気が付けば、自ずと食
べないまたは減らす方向に向かうはずです。
電化製品の普及で、1日3食になったのは、割
と近代のこと。時代が移り変わり5合飯が1杯
弱になり米離れがすすんだりと、食生活は常に
変化しています。
そろそろ時代に合わせた転換期なのではないで
しょうか。
食料自給率が低いと言われる日本ですが、僕自
身購入する食材の9割は日本産です。
もしかすると、日本人が飽食を見直し、企業が
ロスを減らせば、特殊な食材以外は、国産で賄
えるのかもしれませんね。
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