理想のボディーはどんなもの?美術モデルの体型

人前で裸になる美術ヌードモデルは、さぞかし
ボディーには自信を持っている。そう、思われ
そうですが、どうでしょうか。

よくモデル体型なんていいますけど、美術モデ
ルの場合は、少し違います。

どんな体型が理想なのか、僕が実験台になり身
体各パーツを実寸して、身体の様々な数値から
理想のボディーは、どんなものか調べてみたい
と思います。

 

美術モデルはふくよかな方が好まれる

ヌードに自信があるといったら、さぞスラッと
したボン、キュッ、ボンな体型を想像すると思
います。

男性の場は、筋肉質であることが求められます
が、女性の場合、芸術の世界では、どちらかと
言うと肉付のいい女性が好まれます。
中性的の場合は、男性ですが女性的な容姿なの
で基準が曖昧です。

僕は、個人的には細身が好きですが、絵として
描くなら豊満なボディーのほうが描き応えがあ
るようです。

そういえば、西洋の裸婦画でも豊満な女性が多
く描かれています。

細身は、どちらかというと少年のジャンルにな
るみたいです。

だから、美術モデルをする女性の多くは、痩せ
すぎに注意して体型を維持している様です。

じゃあデブでもいいいのかといと、そこは好み
もあるけど微妙なところです。

程よく太った丸みのあるボディー

これが、いいみたいです。

BMI(適正体重)標準よりやや太めのほうが
美術モデルには向いているそうです。

多少ムチムチした丸みのある立体感のある裸の
ほうが絵的にはいいらしい。

でも、細い美術モデルさんもいるし、男性でも
中肉中背な人もいますし、細身もいます。
僕の様な中性的な体型は珍しいと思いますが、
実際モデルをして評価は得ています。

体重は、現在60キロ。
身長が174cmなので、BMIは、19.8
適正体重が22、美容体重が20、モデル体重
が18なので、身長に対してやや細めといった
ところです。

ファッションモデルは、18以下が多いけど、
美術モデルの場合適正値か、やや標準の上目で
いいみたいです。

僕は、女性的に見えるシルエットですが、骨格
とかは、男性なので、ほんのり脂肪がついた丸
みをもたせると、このくらいになります。

最終的には、体重や体型よりモデルさんの人柄
が重要になってきます。
描いてみたいという魅力が溢れるヌード。ここ
がとても大事です。

たかがヌード。されどヌードです。
ただ裸になっているだけと思いますが、そこに
は、その人の様々な人格が溢れ出します。

良いヌードは、描き手が描いてみたいと思わせ
る魅力を纏ったヌードなんですね。

 

身体に秘められた黄金比

よくナイスバディーになりたいという願望が女
性(男性も)にはあります。

しかし、具体的にどこがどうだと、ナイスバデ
ィーなのかについては、はっきりしません。

そこで、ナイスバディーの見本ともいうべきミ
ロのヴィーナスを参考に、他にもいくつかの理
想値を絡めて綺麗に見える身体について探って
いきたいと思います。

今回は、友人のサポートを受けて僕自らが体中
を計測してみました。
もちろん文字通りヌード寸法です。

まあ、計測の為に脱ぐというより、普段から裸
族なので、そのまま測られたという感じ。
(幾人かの友人は、僕が裸族生活をしている時
そのまま裸で接しています)

人前で裸になるのには、けっこう慣れている僕
ですが、いざ採寸となると、ちょっと緊張しま
す。一体どんな結果になるのでしょうか。

特に股下は、陰嚢(タマタマの袋)の付け根あ
たりなので一瞬緊張が走りました。
今思えば、自分でメジャーの先を押さえておけ
ばよかったのですが、今更です。

因みに、僕の体型は、やや細身で若干丸みの残
った女性的体型。男性の筋肉質的な感じはあり
ません。胸もAカップほどの鳩胸です。
くびれから脚へのラインも女性的です。
全身無駄毛ゼロ。もちろんアンダーヘアもあり
ません。詳細は、他の記事を読むと成程と思え
るのでぜひ読んでみて下さい。

自画自賛ではなく、よく綺麗と、お褒め頂くの
ですが、さてその実態は・・・

 

黄金比は実際にあるのか

ミロのヴィーナス

有名な黄金比ですね。

では、僕も裸で実寸してみますね。

黄金比以外にも、ネットから見つけ出した理想
の数値や、有名なダヴィンチさんのウィトルウ
イウス的人体図からいくつか抜粋して、身長に
対する理想値を導きだし、実寸との適合率を算
出してみました。

僕の場合、一応「男」なので女性の理想値は、
3サイズの理想やトルソバランスなど今回使わ
ない様にしました。

さて、初めての経験なので緊張します。

自分がナイスバデイーなのか、それともそうじ
ゃないのか。ドキドキします。

では、実寸です。

 

身体のサイズ 黄金比

裸で直立した状態でメジャーで図られるのは、
なんとも言えない感じです。

二人の女友達が、遠慮なく測っていきます。
普段見慣れている二人ですが、至近距離で遠慮
なく計測観察するのに興奮している様です。

真正面から写真を撮って輪郭のみ抽出した背景
に貼り付けてみました。
こうしてみると、身体ってシンメトリーな様で
意外と左右微妙にずれています。
プロのモデルとして直立したつもりだったので
すが意外でした。

中心軸の線からややずれている。真っ直ぐのつ
もりだったんですけどね。それでも、まあまあ
均整はとれているのかな。日頃の体幹トレーニ
ングの賜物です。

上の図の単位はcmです。

身長は174cm

まず頭部ですが、理想は8頭身といいますが、
僕の場合約7頭身でした。
がっかりかと思ったら、8頭身以上の人って、
日本人では、かなりレアらしいです。

さてほかの寸法はどうでしょうか。

ドキドキします。

計測した一部を計算してみます。

○太ももの長さ (身長×0.3)

○ふくらはぎ  (身長×0.2)

○足首     (身長×1.12)

○股下     (身長×0.47)

○肩幅     (身長の1/4)

○肘~指先   (身長の1/5)

○肘~腋下   (身長の1/8)

○胸の中心~頭頂(身長の1/4)

○足下~へそ  (1:1.618(身長)

以上を計測して適合を見てみました。
さてその結果は・・・

黄金比があった!

まず、ミロのヴィーナスがなぜ美しく見えるか
というのに重要な黄金比。自分にも当てはまる
のか気になります。

計算してみます

174÷(1+1.618)=66.5

174ー66.5=107.5

実寸とほぼ適合です。

生身の身体からの採寸ですから誤差の範囲。

じゃじゃん。僕の身体に黄金比がありました!

正直、嬉しかったですね。

他にも適合率を見ていくと、足首以外は、けっ
こうイイ線いっています。
ただ、足首の理想値って、ヒールでも履かない
かぎりムリ。これは、完全に外人適応じゃない
かと思えたりします。

てことは、10cmくらいのヒールを履くと理
想通りになるということか。

僕の場合、腕の長さがちょっと長いみたい。

気になる股下(足の長さ)は、理想値超え。
日本人の股下の身長比は、平均が45%だとい
うので、50%なので、ちょっと嬉しい結果で
す。

他の人のデーターが無いので比較できないのが
残念ですが、少なくとも、僕の場合、適合率の
平均が96.2%だったので、理想のボディー
に近い様です。

 

理想のボディーは作れるのか

僕の場合、偶然にも身体のパーツの理想値に近
い数値だったのですが、人によっては、この値
から、かなりずれる人もいます。

例えば股下。ファッションモデルさんなんかは
50%超えも珍しくない。日本人の平均が45
%なので、いくらファッション雑誌を見て、こ
のコーデいいなと思っても、実際と乖離するは
ずです。

じゃや、理想のボディを作りたい。

そう、思うのが自然です。

しかし「体型」は、別ですが、体格、つまり骨
のサイズは、容易には変えられません。
先ほど実測した数値は、骨格が重要なファクタ
ーをもっています。

肉付は変えられても、骨格までは変えられない
ので、後は、自分の骨格を知った上で、服装の
コーディネートで脚を長く見せたり、背の高さ
の見た目を調整したりとなります。

骨格は、残念ながら生まれ持ってももの。

もし、実測して残念な結果に終わっても、それ
が自分本来の姿なので、けっして悲嘆にくれな
いようにしたいものです。

僕は、たまたま理想値に近い体格だったのです
が、それでも更なる高み(中性的)を目指して
身体作りをしていきたいと思います。

 

黄金比を持つモデルとしての心構え

僕がミロのヴィーナスと同じ黄金比を秘めてい
たとは、嬉しい発見でした。

実は、以前から身体のバランスが良いとは、言
われていたので、もしやと思い今回の実寸とな
ったのですが、実際に黄金比が出現してホッと
しています。

自分のヌードに一層自信が付いた気がします。

ファッションモデルにせよ美術モデルにせよ、
身体は大事な商売道具です。

特に美術モデルは、オールヌードですから誤魔
化しが効かない。

ですから、そのスペックを知るという事は、大
事なことで、自分をいかに良く魅せるかという
ことに大きく関わっていきます。

特にヌードになる美術モデルは、ファッション
モデルと違い着飾ることが出来ないので、生の
身体で勝負しなくてはいけません。

そこで、せっかく良いバランスのパーツを備え
ているのですから、それに見合った美しいポー
ズを取りたいものです。

骨格は、いじり用が無い立派な個性ですから、
良い骨格なら、それに良い体型を維持して存分
に見て頂ければと思っています。

ポーズにも黄金比を考慮して一層美しく見える
ポーズを取っていきたいと思います。

 

まとめ

理想の体型って、何を基準にするかで色々と求
める答えが変わってきます。

ファッションモデルなのか、美術モデルなのか
でも体重や体型に差が出てきます。

ただ身体が細くて脚が長くて・・・がイイ訳じ
ゃない。多少太っていても逆に魅力がある場合
もあります。

僕みたいな中性的な容姿でも、一定のファンが
いることでも、好みの体型や容姿は、人それぞ
れです。

美術モデルに関しては、細いよりむしろ健康的
で標準的な体重の体格が良いみたいです。
ガリガリに細いのは、芸術的にはあまり好まれ
ないようです。

しかし、痩せていようが多少肥えていようが、
最終的には、モデルさん自身の中から出てくる
魅力、オーラの様なものが勝るので、体型や体
格云々ではなさそうです。

これは、日頃の心がけやトレーニングの賜物。
内側から磨くといいますが、モデルの人格が、
魅力を作り出しています。

そういうことと合わせて、美しい人は、それな
りの美しさを醸し出すのではないでしょうか。

 

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